|
■第29話 「細い一本の糸」 脚本:河中志摩夫 絵コンテ:花井信也 演出:木村真一郎 作画監督:松田芳明 メカ作画監督:高橋英樹 制作協力:マジックバス ラインハルトは、 イゼルローン要塞攻略作戦を開始します。 シャフトの献策よる方法により、 ガイエスブルク要塞をワープさせます。 そして、この作戦を実行する任にケンプとミュラーを充てます。 ケンプは古参の将であり、やや古い固定観念に捉われる傾向にあり、 ミュラーは新参の将でしたが、 防御・守勢に回った局面での能力に定評のある人物でした。 ラインハルトにしてみれば、 イゼルローン要塞を攻略する必要性はなく、 無力化するだけで良いという認識でしかありませんでしたが、 ケンプは、攻略という言葉に捉われてしまいます。 結果、今回のイゼルローン要塞攻略にあたっては、 固定観念に捉われたケンプが、足をひっぱる存在となります。 フェザーン自治領主ルビンスキーは、 これまでの政策を転換し、 ラインハルトに同盟を併呑させた後、 裏面から帝国を傀儡支配しようと考え、 補佐官ケッセルリンクにその布石を打つよう命じます。 ルビンスキーは、 およそ「権力」「組織」というものの類は、 集中、一本化すればするほど、 小さな部分を抑えることにより、 支配が容易で、もろいものであるという考えを持っていました。 また、国家や組織が弱体化する場合、 外部からの圧力だけでなく、 内部の腐敗が最大の要因のひとつであるとの認識も持っており、 頂上の腐敗が進んだ国家や組織ほど、 もろいものであるということも熟知しています。 フェザーンは、帝国と同盟を争わせ続け、 そのバランスの上に成立していますが、 実際には、帝国から自治権を獲得した「自治領」に過ぎません。 しかし、帝国にラインハルトが登場したことにより、 フェザーンの存続も危ういものとなっていきます。 ヤンの駐留するイゼルローン要塞の攻略は、かなり難航すると予測し、 ケッセルリンクは、同盟政府にヤンがクーデターを起こす可能性を示唆、 ヤンをイゼルローン要塞から引き離そうと画策します。 この頃、ヤンは、 ユリアンの昇進祝いのため、キャゼルヌ宅に招かれていました。 同盟においてヤンの存在は、名声・人望・才覚いずれも並ぶものなく、 政界に登場すれば、確実に実権を握ることは可能な存在となっていました。 ヤン自身に「野心」なしと言えども、周囲に担ぎ出される危うさも秘めていました。 結果、同盟政府上層部からは、疎まれる存在となっていました。 しかし、同盟には、帝国という潜在的な敵国が存在し、 これに対抗するためには、ヤンは必要不可欠な人材であり、 くしくも、ラインハルトの存在により、ヤンは必要とされ、存在していました。 まさに、 帝国と同盟という「細い一本の糸」の上に存在している状況におかれています。 また同盟内部では、トリューニヒトが勢力を拡大しつつありました。 この様な状況を考慮し、キャゼルヌはヤンに対し、 自己の保身や身を守ることをもっと考えるべきと助言しますが、 ヤンは、さらりと聞き流してしまいます。 この時期、 帝国ラインハルトは、性格的に苛烈・冷徹さを増し、 それを諌めたり、あたたかく包み込みやわらげる人物を欠き、 亡きキルヒアイスの存在の大きさが、 改めて、クローズアップされていました。 |
| << 前記事(2008/11/17) | トップへ | 後記事(2008/11/21)>> |
| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
|---|
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|
| << 前記事(2008/11/17) | トップへ | 後記事(2008/11/21)>> |